トヨタも参入…韓独日「水素トラック三国志」

「2024年、米国のトラックに水素電池を搭載」…トヨタ、現代自・ダイムラーの牙城に挑戦

 最近、電気乗用車の需要急増でバッテリーの供給量が不足し、電気トラックを生産する余力もない。テスラは2017年、大型電気トラック「セミ」を公開したものの、バッテリーの供給量が不足し、いまだ量産に踏み込めていない。燃料補給時間も水素自動車の方が有利だ。電気トラックのバッテリー搭載量は最低でも300キロワットアワーで、乗用車(60-100キロワットアワー)の3-5倍に相当する。高速充電を行っても優に1時間はかかる。 一方、水素トラックは10分で補給できる。

 しかし、水素トラックが本格的に普及するためには解決しなければならない問題が山積みだ。まずは値段だ。現代自のエクシエント水素トラックは、1台当たりの価格が7億ウォン(約6600万円)前後で、ディーゼルトラック(1億8000万ウォン=約1700万円)のざっと4倍だ。水素燃料電池など各種部品が高価だからだ。また、水素は「爆発の危険性」という生まれつきの時限爆弾を抱えている。各種安全装置で事故の確率を下げてはいるものの、一度発生すれば大きな事故につながりかねない。燃料である水素を環境に優しい方式で生産し、安定的に供給することも容易でない。自動車業界の関係者は「現在、水素の90%は化石燃料から抽出するため、生産過程で排出される炭素の量は多い」とし「水素トラックが本当にエコカーになるためには水素を再生可能エネルギーとして生産しなければならないが、コストや技術的限界から2030年以降になってようやく可能となる」と述べた。

■韓国が2020年自動車生産量5位…1位は中国、日本は?

リュ・ジョン記者 , ユン・ヒョンジュン記者
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