トヨタも参入…韓独日「水素トラック三国志」

「2024年、米国のトラックに水素電池を搭載」…トヨタ、現代自・ダイムラーの牙城に挑戦

 ドイツのダイムラーは昨年9月、初の水素トラック・コンセプトカー(試作車)「ZEN H2」を公開した。燃料満タン時に1000キロを走れる大型トラックで、ヨーロッパ内の物流市場向けに販売される予定だ。ダイムラーはこの事業を本格化するため、今年3月には水素電池事業部を切り離し、スウェーデンのボルボ・トラックと合弁会社「セルセントリック」を設立した。同社で水素燃料電池を量産し、2025年から水素トラックの販売を始める計画だ。

 トヨタはまず米国市場に乗り込む構えだ。米国は8月5日、バイデン大統領が「2030年には米国内で販売される新車の50%をエコカーとして販売する」と宣言し、エコトラック市場もうごめいている。トヨタは、日本の東京付近と米ロサンゼルスの港湾で飲食料品物流業者と協業。試作品として開発した水素トラックの試験走行を行っている。

■なぜ水素トラックなのか

 自動車メーカーが水素トラックに関心を示す理由は、未来の貨物トラック部門では電気自動車よりも水素自動車の方がメリット大と判断したためだ。貨物運送用の中・大型トラックは通常重さが20トンほどで、その重さと同程度の荷物を積んでいる。電気トラックで40トンを動かすためには高出力バッテリーを多数搭載しなければならないが、バッテリー搭載量が増えれば増えるほどトラックの重量はさらに重くなり、かえって効率が低下。走行距離も短くなる。現在、ボルボなどが発売している電気トラックのフル充電後の走行距離は200-300キロ程度だ。一方、水素トラックはバッテリーより軽い水素タンクを幾つか追加する方式で走行距離を1000キロ以上にまで延ばすことができる。

■韓国が2020年自動車生産量5位…1位は中国、日本は?

リュ・ジョン記者 , ユン・ヒョンジュン記者
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