おしゃべりするとにらまれ、つり革を握るとドキッ…韓国社会を覆う公共交通機関恐怖症

■まだ公共交通機関で感染が確認されたケースなし

 防疫当局は、武漢コロナの感染者とマスクなしに2メートル以内の距離で15分以上居合わせると、感染が起こる恐れがあるとみている。通勤時間帯の公共交通機関はこのどちらの条件も満たしている。しかし中央防疫対策本部のクォン・ジュンウク本部長は12日「防疫当局の立場としては、公共交通機関の利用を過度に不安に考える必要はないとみている」と述べた。武漢コロナは飛沫によって感染するが、通勤時間帯の公共交通機関内部で飛沫が飛ぶ可能性は低いというのがその理由だ。高麗大学九老病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「マスクをしっかりと着用し、地下鉄で騒いだりしなければ、感染の可能性はかなり低下する」「武漢コロナは短時間で解決しない可能性が高いので、市民はこのような予防の習慣に慣れておかねばならない」とコメントした。

 一部では「『バスの車内で4.5メートル離れた場所にいた人が感染した』と報告した中国の論文もある」として懸念する声もある。しかしこれについて 明知病院感染内科のチェ・ガンウォン教授は「特定の状況でのみ考えられる極端なケースであり、一般的にはこのような形で感染する可能性は非常に小さい」と指摘する。現在まで国内で公共交通機関を通じた感染の事例は確認されていない。ソウル市は今月10日と11日の2日間にわたり、新道林駅で集中的な防疫消毒を実施し、1号線で運行する列車や駅全体に対しても防疫消毒を完了した。

【写真】朝の新道林駅、マスク姿で出勤する市民たち

ヤン・ジホ記者
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  • ▲ソウル地下鉄2号線江南駅のホーム。12日撮影。/NEWSIS

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