北朝鮮高官、訪朝した韓国財界トップらを面前で侮辱

 李氏は10・4宣言11周年記念行事の際にも、趙長官が約束の場所に2-3分遅れたことに対し「団長が先頭に立つべきだ」と指摘した。趙長官が「時計が壊れていた」と説明すると、李氏は「時計も主人に似てくる」と侮辱したという。

 6月の閣僚級会談の際、韓国メディアが「(5月の閣僚級会談延期の理由とされた)厳重な事態は解決したのか」と質問すると、李氏は「厳重な事態がどこで起こったか知りながら、私に解決したのかなどと質問してよいのか」とあからさまに気分を害した。直後に李氏は趙長官に対し「さっき記者が私にこのような質問をしたので、私は趙先生(長官)に聞けと言った。その張本人、問題を起こした人物に聞くべきで、なぜ私に聞くのか」と問い詰めたという。5月に予定されていた閣僚級会談が取り消しになった責任は韓国政府にあると主張したかったようだ。これと関連してある統一部OBは「北朝鮮は常に高圧的だが、韓国側はいつも低姿勢を続けている」とコメントした。

 北朝鮮は南北共同連絡事務所長による定例の会議に事前の通知もなく、しかも2週連続で出席しなかったこともこの日明らかになった。統一部の担当者が「今月19日と26日に連絡事務所の韓国側所長を務める千海成(チョン・ヘソン)統一部次官が開城の現地に出向いたが、北朝鮮側の所長は姿を現さなかった」と明らかにした。韓国と北朝鮮は先月14日に南北共同連絡事務所を設置し、その後週1回、双方の所長による定例の会議を開催することで合意していた。

キム・ミョンソン記者
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