キム・ヨナが引退した後も、浅田はスケート靴を脱がなかった。「五輪で金メダル」という夢を捨てられなかったのだ。だが、昨年12月には、6回優勝した経験のある全日本選手権で12位まで転落、引退を決意した。
浅田引退のニュースが伝えられると、日本の主要紙は1面で報じ、NHKなどの放送局も速報やトップニュースで伝えた。世界のフィギュア選手たちのコメントも相次いだ。フィギュア元日本代表の安藤美姫は写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に「同じ時代にスケートができて 選手として同じリンクで日本代表として滑っていられた事を誇りに思います」と書いた。ある韓国のネットユーザーは「浅田がいなかったらキム・ヨナもこれほど成長できていなかっただろう」と書き込んだ。22年にわたり慣れ親しんだ氷上を去る浅田は、引退発表文の最後にこう書いている。「自分にとって大きな決断でしたが、人生の中の1つの通過点だと思っています。この先も新たな夢や目標を見つけて、笑顔を忘れずに、前進していきたいと思っています」