李容九(イ・ヨング)法務部次官から暴行を受けたタクシー運転手Aさんは24日、本紙の6時間半にわたる同乗インタビューに応じ、当時の暴行過程や警察の捜査過程、現在の心境を詳細に語った。Aさんは「李次官が和解の過程で暴行映像の削除を要請し、その後警察は映像を見ても『見なかったことにする』と語った」という。Aさんのインタビューに基づき、当時の暴行状況と捜査過程を再構成した。
■李次官、暴言を吐き暴行
李次官(当時弁護士)が酒に酔い、ソウル市江南区道谷洞のマンションからAさん運転のタクシーに乗ったのは11月6日午後11時18分ごろ。乗車地点は当時月城原発の経済性評価ねつ造疑惑で検察の捜査を受けていた白雲揆(ペク・ウンギュ)前産業通商資源部長官のマンションだったという。李次官は白前長官の弁護士だった。目的地は車で15分の距離にある瑞草区瑞草洞の自宅マンションだった。Aさんは「江南駅十字路の左折信号が点滅しているのに、後部座席にいた李次官が突然ドアを開けたので、『大変なことになるから、ドアを開けたりしてはだめですよ』と告げると暴言を吐いた。『閉めてください』と言っても、何か暴言を口にしていた。そして、3-4分後に瑞草区のマンション前に到着した」と語った。Aさんが眠った李次官に『着きました。ここで降りますか』と尋ねると、李次官はいきなり暴言を吐いたという。Aさんが「私をののしったのですか」と聞くと、李次官は「お前は誰だ」と首筋をつかみ、Aさんが「タクシー運転手です」と答えると手を離したという。