梨花女子大のオ・ヨンチャン教授は「博物館についての理解がない状態でまず建物からこしらえてみよう、というやり方で国立博物館を作ったらどうなるかを示している」とし「底の抜けたかめに水を注ぐような格好で、毎年税金をつぎ込んでいることになる」と語った。国立日帝強制動員歴史館の2021年度予算は23億ウォン(約2億1800万円)、国立警察博物館は14億ウォン(約1億3300万円)、国立テコンドー博物館は3億ウォン(約2800万円)だ。
金睿智議員は「政府部処の利害関係に基づき大ざっぱな計算だけで国立博物館を建て、いざ開館したら『我関せず』という形」としつつ「地域の陳情事業のように『分配』方式の建設をやることも問題。博物館の追加建設計画ばかり立てるのではなく、専門研究人材の補強など既存の博物館の充実が急務というのが実情」と語った
文体部は19日までの異議申請期間を経て、2月に評価結果を公式発表する予定だ。文体部の関係者は「最終的に認証を受けられないからといって、支援が打ち切られたり不利益を被ったりすることはない」としつつ「結果を公表して運営主体である政府部処に自覚を持たせ、実質的に国立博物館の質を高めるという趣旨」と語った。
許允僖(ホ・ユンヒ)記者