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「まるで恐怖映画」 ロシア軍、命からがら退却するウクライナ軍にドローン攻撃

 ウクライナ兵のドミトロ氏(仮名)は「ウクライナ軍が前線から退却する様子は、まるで恐怖映画のようだ」「道路には破壊された数百台の車両や装甲車が至る所にあり、負傷者や死亡者もたくさんいる」と説明した。また「何台ものドローンが車を狙ってくるケースが多かった」とも話した。

 また、同じく兵士のアントン氏(仮名)は、物資の供給ルートが遮断されたとして「武器、弾薬、食料、水を調達することができない状況」「最終的にクルスクで全ての拠点を失った」と話した。

 結局、夜に徒歩でクルスクを脱出したというアントン氏は「我々は何度も死ぬところだった」「ドローンは常に上空を飛んでいる」と説明した。

 現在もスジャから脱出することができずにいるという兵士のウラジミール氏(仮名)は「前線が崩壊し、恐慌状態に陥った」「退却するために頑張っているが、ロシアのドローンに攻撃された軍隊の装備が道路で燃えており、昼間は出発できない」と話した。

 BBCの報道によると、ロシアはクルスク奪還に向けて北朝鮮兵約1万2000人を含む最大7万人の兵力を投入したとみられている。同時に、最精鋭のドローン部隊を配置し、主要な補給ルートを爆撃している。

 ロシアでは、クルスク地域のほとんどを奪還したという主張が出ている。

 ロシア軍事政治局副局長で特殊部隊「アフマト」の司令官でもあるアプティ・アラウディノフ氏は18日、タス通信に対し「今やクルスク地域のほぼ全域が解放されたと言ってよい」として「ロシアの進撃によってほぼ全ての(ウクライナ軍)駐屯地が一気に陥落し、敵の兵力が破壊された」と述べた。

 ウクライナ側は正確な立場を明らかにしていないが、ロシアはウクライナが最初にクルスク内で占領した面積の約80-90%を奪還したとみられる。

キム・ジャア記者

【写真】「ドローンが来た!」 あわてて車の外に飛び出すウクライナ兵たち

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