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韓国監査院長の職務停止中に…野党寄りの職務代行・趙垠奭監査委員は監査結果を変えようとしていた【独自】

監査院長がいなかった98日間に何が

 民主党は、他の監査要求案も続々と処理して監査院に送った。崔院長を弾劾訴追した日には、民主党の検事弾劾に反対意見を出した検事たちを監査させる要求案が処理された。今年に入ってからは、尹政権が推進した医学部定員増や人工知能(AI)デジタル教科書導入を監査せよという要求案も処理した。内乱罪捜査の過程で尹大統領の防御権を保障すべきという案件を国家人権委員会で取り上げた金竜元(キム・ヨンウォン)人権委審議委員、野党側が「陳情そそのかし」疑惑を提起した柳熙林(リュ・ヒリム)放送通信審議院長を監査せよ、という要求も監査院に送った。

 趙垠奭委員に続いて監査院長職務代行になった金仁会委員は、文・前大統領と共に「検察改革」に関する本を書いた人物だ。金代行は、尹大統領が趙委員の後任として任命した白宰明(ペク・チェミョン)監査委員の任命を無効化しようとしたと伝えられている。尹大統領は昨年12月初めに、白委員の任命を今年1月18日付で事前発令したが、尹大統領が弾劾訴追で職務停止されたのだから発令も無効だというのだ。金代行は、白委員が出勤すると、白委員のもとを訪れて「あなたの任命は無効」と主張したという。

 崔院長不在の間に、今年の監査計画まで議決された。文政権時代に任命された監査委員らは、2030釜山万博誘致の失敗、佐渡鉱山問題を巡る尹政権の対応、楊平高速道路関連の疑惑などを監査すべきだと主張したという。

 崔院長は今月13日に憲法裁判所が弾劾訴追を棄却したことで職務に復帰した。憲法裁は、大統領室移転監査に関して「不正監査と考えられるほどの事情はみられない」と判断した。しかし監査院は今後、民主党が送った監査要求の通りに監査を進め、国会に結果を報告しなければならない。

キム・ギョンピル記者


【グラフィック】監査院長弾劾訴追後に起きた「監査院の方向転換」

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  • ▲崔載海監査院長(写真左)が2023年10月、国会法制司法委員会の国政監査に出席し、資料を調べている様子。後列左が、崔院長が弾劾訴追された後に監査院長職務代行を務めた趙垠奭監査委員だ。/写真=聯合ニュース
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