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高さ8メートルの韓国版「グリーンモンスター」出現…ハンファ・イーグルス、総工費2000億ウォンの新球場オープン

 新球場の観客席数は旧球場の2.25倍、2万7000席に拡大した。昨年、チケット完売を47回(プロ野球最多)も記録したチームとしては、何よりも興行成績向上を狙えるメリットとなる。ロッカールームは球団の意見を積極的に反映し、個人の休息はもちろんのこと、長時間のチームミーティングまで行えるよう快適空間として構築された。チームの結束力を促すため、球団を象徴するオレンジ色のれんがを主体にコーディネートされている。また、ロッカールームはウエート・トレーニングルームや室内芝練習場など選手たちがよく利用する空間とつながっており、試合準備のための移動が容易となる見通しだ。球団側は「選手たちもコーチ陣もロッカールームなどの球場内施設に驚いている」という。

 ファンを考慮した細かい設計も目立つ。球場を南東向きに配置し、日が沈む午後からはホームファンの座席である一塁側に自然と影が差し込む仕組みとなっている。大型電光掲示板もホームファンにとって見やすいレフトフェンス付近に設置した。さらに、観客席の間隔も、座っていても前を通る人を避けられる程度に広くなった(左右6センチ、前後5センチ)。

 また、観客席は紺色だが、左右のポールはチームカラーのオレンジ色を施した。通常、球場の外野席のポールは黄色だ。球場のトイレも男子はネイビー、女子はオレンジ色で区分した。球場周辺には子どもの遊戯施設などとともに緑地空間も造成する。大田市は「大田ハンファ生命ボールパークは単なる球場の枠を越え、新たなランドマークであり、複合文化空間」と説明した。

 ハンファは新球場で2018年以降7年ぶりとなる秋のプレーオフ進出を狙っている。シーズン開幕を控えて外部からFA選手の獲得に128億ウォン(約13億円)を投じ、ユニホームやチームのロゴも全て変更した。チームの看板打者、盧施煥(ノ・シファン)=24=が「新球場にふさわしいわれわれとなって、今年は絶対にプレーオフに出場する」と強い意気込みを語った。17日、サムスン・ライオンズとのオープン戦で新球場のこけら落としを行う。公式戦のホーム開幕は28日で、起亜タイガースとの一戦となる見通しだ。7月12日に行われるプロ野球のオールスター戦も、同球場で開催される。

大田=カン・ウソク記者、大田=ヤン・スンス記者

【写真】「世界初」の球場内プールも…高さ8メートルのグリーンモンスターを設置したハンファの新球場

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