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勾留取り消しで釈放された尹大統領「違法を是正した裁判所の決断に感謝」…52日ぶり公邸に戻る

52日ぶりに釈放 大統領公邸に戻る

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が8日、内乱首謀容疑で逮捕・勾留されてから52日ぶりに釈放され、大統領公邸に戻った。7日にソウル中央地裁の勾留取り消し決定が下されたが、その28時間後に検察が抗告を諦め、尹大統領釈放指揮書をソウル拘置所に送ったためだ。尹大統領は拘置所を出た直後に発表したコメントで、裁判所、与党・国民の力、支持者に「感謝申し上げる」と述べた。

【写真】尹大統領の拘束取り消し決定…官邸前に集まった支持者たち

 8日午後、ソウル拘置所から釈放された尹大統領は、同拘置所正門前に集まった支持者たち(警察推定で約600人)を見ると、車から降りて数回頭を下げてあいさつした。支持者たちが「尹錫悦!」と叫ぶと、尹大統領は右手の拳を上げて応えた。涙がこぼれそうになったのか目は赤く、口をギュッと結ぶ様子もメディアのカメラに捉えられた。尹大統領は150メートルほど歩いて支持者たちにあいさつし、車に乗ってソウル市竜山区の大統領公邸に向かった。

 尹大統領は公邸前に到着した後も、車から降りて支持者たちの手を握ってあいさつした。公邸に入ると、シッポを振って喜ぶ愛犬たちを1匹1匹抱きしめたそうだ。尹大統領は同日、金建希(キム・ゴンヒ)夫人や鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長ら一部の大統領室参謀らとキムチチゲ(キムチ鍋)で夕食を共にした。

■支持者たちを見て涙ぐむ…「拘置所で多くのことを学びました」

 今月8日午後5時48分ごろ、ソウル拘置所の正門前に姿を現した尹大統領はネクタイこそしていなかったものの、紺色のスーツ姿で現れた。勾留期間中は髪を染められなかったため白髪が目立ったが、表情は明るかった。拘置所の正門前で待っていた支持者たちが目に入ると、尹大統領は大統領警護処(省庁の一つ)の車(キャデラック・エスカレード)を止めさせた。

 車から下りてきた尹大統領は支持者に手を振り、「ありがとうございます」とあいさつした。その後、背筋を伸ばして腰を90度に曲げて頭を下げたり、拘置所の正門から交差点まで3分間ほど歩いて支持者たちに握り拳を上げて見せたりした。尹大統領の後ろには鄭鎮碩秘書室長、金周賢(キム・ジュヒョン)民情首席秘書官、金声勲(キム・ソンフン)警護次長らがいた。鄭鎮碩秘書室長は尹大統領が支持者たちにあいさつする際、手をたたいた。尹大統領は同日、拘置所の前で8回も頭を下げて支持者たちにあいさつした。支持者の中には、警護処の関係者に対して「大統領を最後まで守ってほしい」と叫ぶ人もいた。

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  • ▲8日、裁判所の拘束取り消し決定により釈放された後、京畿道義王市のソウル拘置所から出て、ソウル市竜山区の大統領公邸前に到着した尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。支持者たちの方へ近づき、握手をしようとしている。写真=news 1

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