イチロー氏は今年初めて米野球殿堂入り候補資格を得たが、すぐに殿堂入りを果たした。アジア人投手でMLB最多勝(124勝)を記録した朴賛浩(パク・チャンホ)氏(51)は候補に上がらず、2020年にMLBを去った秋信守(チュ・シンス)氏(42)は来年候補資格を得るが、実際に候補に選ばれるかどうかはまだ分からない。
当初は「イチロー氏は満場一致で殿堂入りを果たすだろう」という見方もあった。これまでの満場一致は2019年に選ばれたMLB過去最多セーブ(652セーブ)投手のマリアノ・リベラ(55)だけだ。MLB米野球殿堂投票の中間結果を集計・公開するウェブサイト「ベースボール・ホール・オブ・フェイム・ボート・トラッカー」は18日、イチロー氏の得票率を100%と予想したが、1票足りなかった。匿名投票なので、誰が投票しなかったのかは公表されない。2020年、ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーター氏(397票中396票)も満場一致に1票足りなかったが、イチロー氏はそれに並ぶ得票率だった。イチロー氏は同日、「(2001年)当時、僕が2025年の今日、殿堂入りの発表入りの場に居られることを全く想像できなかった。MLBでプレーすることすらできるのかどうかという議論が沢山あった」「(満場一致まで)一票足りないのはすごくよかった。自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生。 不完全であるというのはいい。生きていく上で、不完全だから進もうと思うだけ」と語った。
日本のメディアは、イチロー氏の米野球殿堂入りのニュースを大きく報じた。共同通信などは「イチロー氏が日本人として初めてMLB米野球殿堂入りを果たした。攻守で大活躍したことが認められ、最高の栄誉を手にした」と報道した。イチロー氏の父親、鈴木宣之氏は日本のメディアとのインタビューで、「(息子の米野球殿堂入りは)日本のファンに今まで声援を送っていただいたおかげだと思う」と語った。
カン・ウソク記者