韓国には「政治的な付き合い」をする軍人・情報要員が多過ぎる【コラム】

707部隊の情報、野党議員に筒抜け
指揮線上に政治軍人が存在したはず
国情院にも政界でのコネづくりがまん延
政治で汚染された軍・国情院を改革すべき

 軍と情報機関は、国家を守る鋭いやりであり、堅固な盾でなければならない。そのために将校と幹部たちは厳正な軍紀と職業的専門性、エリート意識で武装されていることを国民たちは期待する。しかし、戒厳宣言の過程で明らかになった彼らの姿は衝撃的だった。上官と部下が互いに責任を転嫁し合い、言い訳とうそで塗り固めた。生放送のカメラの前で将軍と大佐たちが口合わせする姿まで露呈した。不法戒厳命令に、根拠を挙げて反論し拒否する決起と力強さは初めから期待できないレベルだった。

 何が彼らをこのように弱く、ひきょうで専門性すら感じられない存在へとおとしめてしまったのだろうか。国家のために献身するという確固たる名誉とプライドを守りにくい組織文化と職業的未来が大きな要因だと感じる。40代初めから半ば、あるいは50代の最盛期に除隊した佐官クラスの将校を受け入れる所など、ほとんど存在しないに等しい。除隊後に働き口が見付からず、健康食品を売って回ったり軍人年金だけに頼ったりしながら失業者として生きていく予備役将校が数え切れないほど存在するという。だから現役時代、厳正な軍紀と専門的な職務遂行という本質だけに集中せずに「コネ」を探し「政治的な付き合い」を広げるのだ。

 この際、軍と情報機関の綱紀と組織文化をしっかりと正す方法について真剣に模索していただきたい。「軍人と情報要員が職業的に充実していることだけでも名誉」と言える道を模索していくべきだろう。国のために必ず行わなければならないことだ。

チョ・ジュンシク・ニュース総括エディター

【写真】共に民主・金炳周議員のライブ配信に出演した郭種根・陸軍特殊戦司令官「わたしは知らなかった」「長官の指示に従った」

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲12月31日午前、国会で開かれた「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権による非常戒厳宣布を通じた内乱真相究明国政調査特別委員会」の全体会議で共に民主党のパク・ソンウォン議員が関連証拠の保全が急がれると強調している。/聯合ニュース

right

あわせて読みたい