韓国プロ野球のKIAが12月16日、外国人投手のアダム・オラー(30)の入団を公式発表した。1年で最高100万ドル(約1億5800万円)。オラーは今季、米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズで8試合に登板した現役大リーガーだ。MLB通算36試合に出場し、23試合で先発したキャリアを誇っている。打者ではソクラテス・ブリトーを放出し、現役大リーガーのパトリック・ウィズダム(33)と入団契約を交わした。今季はシカゴ・カブスで75試合に出場し、8本塁打、23打点、打率1割7分1厘だった。
最近、韓国プロ野球は助っ人外国人として現役大リーガーを獲得するケースが増えている。LGは左腕のディトリック・エンスを放出し、ヨニー・チリノス(31)を獲得した。今季MLBのマイアミ・マーリンズでプレーした選手だ。斗山はコロラド・ロッキーズで123試合に出場した強打者ジェイク・ケイブ(32)、ボルチモア・オリオールズで29試合に登板した左腕コール・アービン(30)をそれぞれ獲得した。ハンファがヨナサン・ペラーザとの契約を満了し、代わりに獲得したエステバン・フロリアル(27)は、日本の球団も多くの関心を示したが、総額85万ドル(約1億3400万円)でハンファ行きを決めた。韓国系MLB上がりのミッチ・ホワイト投手(27)は、100万ドルの全額保障の条件でSSGへの入団を決めた。キウムが獲得した左腕ケニー・ローゼンバーグ(29)も、今季ロサンゼルス・エンゼルスで7試合に登板した現役大リーガーだ。
このように、現役大リーガーが高額年俸や高レベルを誇る日本のプロ野球入りを蹴って韓国を訪れる理由として、野球界の人々は「外国人選手の起用条件が彼らにとってより好都合な選択肢として作用している」と説明する。これまでの助っ人外国人たちが全盛期を過ぎて晩年の経歴作りのために韓国を訪れていたのとは異なり、最近では韓国を「新しい機会の地」として考えているとの見方だ。
韓国プロ野球は球団別の外国人選手の登録人数を3人に制限している。シーズン中の交代も2回に抑えられている。球団側は、10億ウォン(約1億700万円)前後の高年俸を支払って獲得してきた助っ人外国人が大きなけがでもしない限り、最大限活用しようと考えているのだ。交代の機会が少ないため、不振に陥っても出場者リストから除外されるより、適応することを期待されながら試合に出場できる。内心、韓国を足場により大きな舞台(MLB)に向け再跳躍することを期待する外国人選手の立場からすると、出場機会がコンスタントに保障される韓国にいれば、自然と試合感覚や技術の向上に役立つといった計算だ。