【プレミア12】また1次ラウンド脱落、国際舞台で繰り返される「韓国野球残酷史」

 国際大会における韓国の「残酷史」が再び繰り返された。野球の韓国代表チームは18日、台湾・台北の天母スタジアムで行われた「2024 WBSC(世界野球ソフトボール連盟)プレミア12」オープニングラウンド(1次ラウンド)B組第5戦・韓国対オーストラリアの試合で、2ランを含む4打数3安打・4打点を記録した金倒永(キム・ドヨン)の活躍によりオーストラリアに5-2で勝ち、3勝2敗となった。しかし、韓国を破った日本と台湾が17日の試合でそれぞれ勝利し、日本は4勝、台湾は3勝となったため、韓国はスーパーラウンド(ベスト4)進出の道を断たれた。

【写真】第1戦で台湾・陳晨威に満塁ホームランを喫した高永表

 今回のプレミア12で韓国の目標はスーパーラウンド進出だった。昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド脱落の雪辱を果たすという覚悟だったが、メジャー国際大会において2大会連続1次ラウンド脱落という痛恨の結果となった。

 2019年のプレミア12第2回大会で準優勝して以降、韓国は野球の国際大会でなかなか実力を発揮できていない。2023年の杭州アジア大会で金メダルを取ったものの、兵役の恩恵がないWBCとプレミア12では毎回、1次ラウンドで脱落している。WBCの場合、2006年の第1回大会ではベスト4入り、2009年の第2回大会では準優勝したが、2013年、2017年、2023年は3大会連続で1次ラウンドだった。第1回大会で優勝、第2回大会で準優勝したプレミア12でも、今大会は1次ラウンドで敗退した。

 韓国は今回のプレミア12で、元兌仁(ウォン・テイン)、文東珠(ムン・ドンジュ)、ソン・ジュヨン、具滋昱(ク・ジャウク)、盧施煥(ノ・シファン)といった主軸選手たちがケガや軍事訓練などを理由に代表チームから外れたが、他国の代表チームもほとんどが1.5-2軍の選手を代表に選んでいるだけに、言い訳にはならない。何よりも残念なのは、第1戦の台湾との試合に負けたことだ。直近3回のWBCでいずれもオランダ、イスラエル、オーストラリアに第1戦で負けて脱落したことを考えると、今大会の第1戦の台湾戦は事実上の決勝戦も同然という試合だった。

 しかし、今回もそうした苦い教訓を生かせなかった。「台湾の打者はアンダースローに弱い」という漠然とした分析で高永表(コ・ヨンピョ)を先発に立たせ、守備力が強みの金揮執(キム・フィジブ)を指名打者(DH)で出場させるという長打のないスターティング・ラインナップで台湾戦に臨み、早々に試合の流れを奪われた。投手交代のタイミングもワンテンポずつ遅れ、バッティングの調子が悪い選手を早めに交代させることもなかった。

 第2戦のキューバ戦からスターティング・ラインナップを大きく変え、投手交代のタイミングを早めにして形勢逆転を図ったが、第3戦の日本との試合では文字通り実力の差で負けた。先発投手の崔丞鎔(チェ・スンヨン)が2イニングも持たず、韓国の打者たちはチャンスが来るたび、日本の投手に三振を奪われた。今回の韓国代表チームで最高の強みとされる投手陣も結局、試合後半に日本の打者に攻略されて崩れた。

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  • ▲18日午後、台湾・台北の天母スタジアムで、「2024 WBSC(世界野球ソフトボール連盟)プレミア12」オープニングラウンド(1次ラウンド)B組第5戦・韓国対オーストラリアの試合が行われた。写真は5-2でオーストラリアに勝ち、ダッグアウトに向かう韓国代表選手たち。写真=聯合ニュース
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