食物繊維が不足するとうつ病のリスクが50%高まる

 食物繊維の摂取が足りないと、うつ病を発症するリスクが高まるという研究結果が出た。

 ソウル大学病院家庭医学科パク・ミンソン教授のチームは最近、韓国国内の40-79歳の成人1万1288人を対象として性別による食物繊維の摂取とメンタルヘルスの関連性を分析した結果を国際学術誌「Nutrients」最新号で発表した。

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 研究チームは、食物繊維の一日の摂取量によって集団を分類し、摂取量が最も不足していた集団のメンタルヘルスの状態を評価した。強いストレス認識と主観的な健康状態、社会心理的な不快感、うつなど4項目が基準だった。その結果、食物繊維の摂取量が少なかった集団は摂取量が多かった集団に比べ、社会心理的な不快感を抱くリスクが男性は46%、女性は53%高かった。男性は、強いストレスを認識するリスクが43%増加し、女性はうつのリスクが40%増加した。特に女性は、総エネルギー摂取量が少ない場合、食物繊維の摂取不足によるメンタルヘルス不調のリスクがよりいっそう高まることが分かった。

 パク・ミンソン教授は「適切な食物繊維の摂取が男女のメンタルヘルスに必要な要素であることを確認した」とした上で「特に個人の身体活動および総エネルギー摂取量を考慮した、カスタマイズされた食事勧告案を準備することが重要だ」と話している。

 国内外の多くの研究でも、脂肪含量が多い西洋式の食事メニューはうつ病のリスクを高め、魚や乳製品、食物繊維が多い野菜中心の地中海式食事メニューは不安を減らすなど、食事とメンタルヘルスには関連があるということが報告されている。

アン・サンヒョン記者

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