陸軍が行う今回の国際課程にはエジプト軍大尉2人も参加したが、イスラム教を信仰する彼らは1日5回礼拝しなければならないため、陸軍は砲兵学校講義室の1室を礼拝室とした。また砲兵学校のある全羅南道長城郡ではハラル食の確保が難しいことから、魚介類中心の食事を提供したという。韓国軍は彼らが来る前に駐韓エジプト大使館に宗教や食生活について確認するなど、生活面でも配慮を行った。韓国軍関係者が伝えた。
韓国陸軍は今回のK9教育をオーストラリア軍、ポーランド軍、エジプト軍に対して行ったが、11月に予定されている2回目の国際課程では参加国と科目を増やす計画だ。陸軍は上半期のK9課程に加えK2戦車の運用法、K9・K2整備法など4課程も新たに開設する計画だ。今回参加した3カ国に加えトルコとカタールがすでに参加の意向を表明しているという。
上記の韓国陸軍本部関係者は「防衛産業協力国が購入した装備に合わせて教育を支援し、人的ネットワークも形成することで将来的にK防衛産業の拡大に貢献したい」との考えを示した。実際に今回の訓練を通じてK9自走砲と連携するK10弾薬補給装甲車への海外からの関心も高まっているという。K10弾薬補給装甲車はK9に自動的に弾薬を積み射撃効率を向上させるが、これを今回の教育課程で外国軍兵士らも体感できたからだ。韓国陸軍は今回参加した外国軍兵士14人と韓国軍の初級幹部や士官生徒14人をマッチングして互いの親交を深めた。
ヤン・ジホ記者