豪・ポーランド・エジプトの軍、韓国でK9自走砲の「研修」…宗教に配慮し韓国軍が礼拝室も設置

砲撃の要領から緊急対応まで

3週間でノウハウを習得

「ガンナー、レディ(砲撃準備完了)」「ファイヤー(発射)」。江原特別自治道鉄原郡の韓国陸軍第5砲兵旅団射撃場で5台のK9自走砲が同時に火を噴いた。通常の交戦状態を想定して行われた同時弾着射撃(Time on Target·TOT)訓練だが、この日は乗組員が違っていた。青い目のオーストラリア軍、ひげを伸ばしたポーランド軍、茶色い肌のエジプト軍の兵士らが射撃ボタンを押した。韓国陸軍砲兵学校で韓国軍のK9自走砲運用ノウハウを習得したオーストラリア軍、ポーランド軍、エジプト軍の兵士14人は同日、12キロ離れた仮想の標的を実弾で制圧することで、3週間にわたる戦術機動実習を終えた。

【Photo】訓練に励む外国人兵士や韓国軍が準備した礼拝室

 韓国陸軍は7月9日から約3週間、「陸軍国際課程」でK9自走砲の教育を初めて実施した。韓国のK防衛産業の代表とされるK9自走砲の運用ノウハウを外国軍兵士に直接教育すると同時に、将来的にK防衛産業の領土を広げるねらいだ。教育は全て英語で行われた。ポーランド陸軍のクラウクツク准尉は「K9の迅速な射撃準備と統制、正確な打撃能力、素早い再装填、高い生存性確保のプロセスなどを体感できた」と述べた。

 韓国陸軍本部の関係者は「防衛機器メーカーが指導できるK9運用法は車の運転に例えれば免許試験場で行うオートマ(AT)運転のレベルだが、韓国軍ではより実戦的かつ専門的な路上での走行スティック(マニュアル)運転レベルの運用法を伝えることができる」「装備の操作法に加え『緊急対応』については韓国軍から直接学ぶことが最善だ」と述べた。今回の教育に参加したオーストラリア軍、ポーランド軍、エジプト軍の兵士らは曲射火器のK9自走砲を緊急時に直射で射撃する方法や、自動砲放列(射撃準備)システム故障時に手動で放列を行う手順などを習得した。ポーランド軍は現時点でK9の実戦配備は行っていないため、直射射撃は想定以上に難しかったという。そのため韓国軍に感謝の言葉を伝えたようだ。

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