韓国株の素顔をさらしたブラックマンデー【コラム】

 日経平均が12.4%も暴落したことが韓国にとっては慰めだったが、日経平均は翌7日に10.2%急反発する驚くべき回復力を示した。同日のKOSPIの上昇率(3.3%)に比べ3倍を超えた。英フィナンシャル・タイムズや米ウォール・ストリート・ジャーナルなどの世界的な経済メディアは「アジアブラックマンデー」を伝える記事の焦点を日本株に合わせた。韓国株式市場については、記事の途中で「KOSPIも大幅に下落した」という程度で軽く触れただけだ。アジアの株式市場でブルーチップがどこなのかが白日の下にさらされた。

 専門家は外風に弱い韓国株式市場の構造的問題を改善するためには、先進国指数入りを急がなければならないと助言する。世界の15兆ドルの投資資金がベンチマークとするMSCI(モルガン・スタンレー・ワールドキャピタル・インターナショナル)指数で、日本は最上位の先進国市場(DM)に、韓国はそれに準じる新興国市場(EM)に属している。新興国の経済危機に詳しいハーバード大のカーメン·ラインハート教授は「経済危機が発生すれば、世界の投資家は新興国から先に資金を引き揚げるが、経済が回復すれば先進国に先に投資する」と指摘した。韓国が新興市場にとどまる限り「落ちる時にはがくりと沈み、回復する時は徐々に上がる」状況がいつも繰り返される可能性がある。先進国指数への組み入れは言うほど簡単なことではない。外国為替市場の24時間運用や空売りの全面解禁などMSCIが前提条件として掲げた難題を解決する必要がある。韓国が2008年から数回にわたり先進国指数入りを試みたものの、そのたびに苦杯をなめたのはそのためだ。韓国政府が推進するバリューアップ(企業価値の改善)目標にMSCI先進国指数入りも含め、着実に解決策を探ってもらいたい。

羅志弘(ナ・ジホン)記者

【写真】大きく下げたサムスン電子株

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