2500万ウォン値下がりした中国製テスラ、現代・起亜抜き韓国EV市場で首位浮上

■下半期のEV市場、競争激化

 中国製テスラの韓国での販売拡大は、グローバルサプライチェーンの再編とも無関係ではない。テスラは昨年、中国・上海工場で90万台前後を生産した。全世界の販売台数の半分近くに相当する。しかし最近、欧米が中国製EVに対する関税障壁を高め、規制を強化すると、中国での生産分を消化するため、値下げしてでもアジアなど他地域への輸出を増やしているのだ。

 モデルYは韓国の輸入車市場では今年上半期に内燃機関車まで含めた販売台数でBMW「5シリーズ」とベンツ「Eクラス」も抜いた。約10年にわたって「輸入車市場の上位圏を守ってきたモデルを上回ったのだ。ブランド順位でもボルボ、レクサスを抜き、BMW、ベンツに次ぐ3位に浮上した。

 ただ、この勢いがいつまで続くかは予測できない。モデルYは発売から4年が過ぎ、新車効果も弱まっている。さらに、現代・起亜はさまざまな新型EVな新しいで反撃に出る。下半期に小型EV「キャスパーエレクトリック」「EV3」を同時に発売し、再びテスラとの差を広げようとしている。EV補助金を含めると2000万~3000万ウォンで購入可能だ。年末には車長が5mに達するアイオニックシリーズの大型電動SUVも発売される。

 輸入車メーカー各社はテスラ以上に高級感があり、高性能なモデルを相次いで発売する計画だ。BMWがクーペ型電動SUV「ix2」、ポルシェが準中型電動SUV「マカンエレクトリック」とEV専用モデル「タイカン」のマイナーチェンジモデルを投入する。先月にはアウディ独自の四輪駆動技術が採用された電動SUV「Q8 e-トロンクワトロ」が発売された。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

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