韓国で台湾産アップルマンゴー5トン完売 台南市長の凄腕ぶりが話題に

―市長の権威が低下しないのか。

 「市長がセールスに出たからといって権威が低下するわけではないと思う。むしろ市長が現場や市民とより意思疎通するというプラスの影響があると思う」

 台湾では政治家と市民の距離が近いことが話題になっている。頼清徳総統は台南市長時代に公務で利用した高速鉄道の車内で急患が発生すると、医師の経歴を生かして応急措置を行った。そんな事実が大きな話題になり、全国区の政治家として名を馳せた。台湾が外国の新年カウントダウンの慣習を受け入れた1990年代からは、各地の市長が年越しの特番に仮想をして登場し、市民を笑わせたりする。その元祖である陳水扁元総統は台北市長時代の1992年、マイケル・ジャクソンの顔にスーパーマンの装束で登場して話題になった。

―市民に近い政治文化の背景は。

 「1996年に総統直接選挙制が導入され、台湾が民主化された後、そんな文化が定着した。政治家が威厳を示して権威に固執すれば、(有権者に)選ばれない。スーパーマンの装束で市民に近づいた陳水扁元総統は、台北市長の再選には失敗したものの、在任当時の市政満足度は85%を超えた。市民に選ばれる政治家は、当然市民に近づかなければならないという文化がある」

―市長の外遊は良く思われないのではないか。

 「そんなことにはならないのは、今回の日程を見ても分かるように遊んでいる時間はないからだ。台湾を出発し、日本と韓国を回って台湾に戻る今回の出張は、12日午前0時にようやく飛行機に乗った。全国ジャンボリー大会が台南であったのだ。前夜8時半ごろに日程を終え、午前0時にLCCの便に乗って、午前4時半ごろ、東京のホテルに到着した。東横インという安い宿泊施設だ。その日の午前11時から東京での日程を消化し、韓国には昨日の午後に入り、今夜すぐに発たなければならない」

―LCCと宿泊先になぜこだわるのか。

 「市長になる前にはエコノミークラスに乗っていたが、市長になったからビジネスクラスに座るということの方がおかしい」

 そばにいた側近は「市長は昨日の夕方も空港近くの宿で休み、夕食は(大衆料理の)サムギョプサルを食べた」と明かした。

チョ・ソンホ記者

【Photo】黄偉哲・台南市長

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