ダイソンを追い出した中国家電「チャイソン」、コスパ・品質を武器に大攻勢

■中国ロボロック、ハイエンド市場でシェア80%

 最近中国製品は価格だけでなく性能でも高い評価を受ける製品が増えている。電子業界関係者は「5~6年前までは検証を欠く製品を発売していたため性能が劣ったが、現在は性能でも中国企業が高いレベルで平準化された」と話す。

 ロボット掃除機市場は中国企業が席巻している。タナワによると、韓国のロボット掃除機市場のシェア(販売量ベース)は中国のロボロック(北京石頭世紀科技)が20.1%で首位。シャオミが17.7%で2位だった。LG電子(17.7%)、サムスン電子(15.5%)に続き、中国のエコバックス(科沃斯・10.8%)が4位に入った。150万ウォン以上のハイエンドクラスのロボット掃除機市場では、ロボロックのシェアが80%前後に達する。

 価格184万ウォンのロボロック「S8マックスVウルトラ」はサムスンの「ビスポークAIスチーム」より価格が5万ウォン高く、清掃時間、ほこりの吸入容量など一部の性能で優れている。昨年6月、エコバックスが発売した「ディーボットT20オムニ」は出荷価格が159万ウォンと高価だったが、水ぶき洗浄機能と掃除中にカーペットを感知すると自動的に水ぶきを中断する機能などを搭載し、消費者に選ばれた。中国製品の性能が優れているため、韓国消費者の間では、古典小説に登場する孝行娘・沈清(シム・チョン)より優れているという意味で「孝行娘ロチョン(ロボット掃除機と沈清の合成語)」という新語まで誕生した。

 2022年に韓国消費者院が実施したワイヤレス掃除機の性能テストで、当時90万ウォンで販売されていたダイソンの「SV17」は、最大で連続使用時間が15分、充電時間は4時間6分だった。これに対し、当時18万ウォンで販売されていたディベアのワイヤレス掃除機も最大で連続使用時間が15分、充電時間は4時間36分で性能に大差はなかった。50万ウォン台で売られている日本のバルミューダの扇風機とデザインが似ているシャオミの扇風機は価格は5分の1で、重さも0.5キログラム軽い。

ユン・ジンホ記者

【グラフィック】ロボット掃除機・ワイヤレスイヤホンの韓国市場シェア

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