「体内年齢36歳」 驚異の93歳・佐藤ヒデさんの秘訣を聞きに岩手県に行ってみた(上)

 今年初め、日本の朝日新聞は93歳の佐藤ヒデさんを紹介し、「驚異的だ」と報じた。昨年9月、日本東北地方の岩手県のある保健所の健康診断で、基礎代謝などで測定する体内年齢がなんと36歳だったのだ。血管年齢は20歳だった。佐藤さんは身長163センチ、体重63.5キロと極めて平均的な体型だが、佐藤さんの生体年齢は決して平凡ではない。

【グラフィック】驚異の93歳・佐藤ヒデさんの健康法

 佐藤さんのボディマス指数(BMI)は23.9、体脂肪率は25%、筋肉量は44.6キロだ。健康的な30代女性の身体だ。保健所側は、機械の異常を疑って3、4回チェックしたという。どうしてこんなことがあり得るのだろうか。5月30日、東京から東北に500キロ離れた岩手県で佐藤ヒデさんにお会いした。

 「99歳まで元気に暮らす秘訣(ひけつ)について伺うためにやって来た」と言うと、佐藤さんは「まだ100歳にもなっていない」と笑った。佐藤さんは毎朝6時に起きてラジオ体操を行い、昼間はミシンで手を動かしながら人形を作ったり服を修繕したりする。体を動かさない時は、文字がぎっしりと敷き詰められた雑誌を「裸眼」で読む。エレベーターには乗らず、階段を使う。毎日肉や魚のようなタンパク質を摂取する。揚げ物は嫌いだが、野菜や果物を好んで口にする。夜11時ごろに床に就くが、その直前に入浴し、水中で毎日500回ずつ蹴っている。

 佐藤さんは「東日本大震災の時、10メートルを超える津波が町内を襲い、親戚7人が亡くなった」とし「少女時代だった1945年には廃虚になった東京で草がゆも食べた。人生の壮絶さを体験した。これを通じて私は人生の尊さを学んだ」と振り返る。

 岩手県陸前高田市のあるマンション。呼び鈴を押すと「はい」と高い声が聞こえてきた。1930年7月生まれの佐藤ヒデさんだ。今年で94歳を迎えるが、体内年齢は36歳と測定され、今年初めから日本で大きな話題を呼んでいる。

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