■年間1000の新商品を投入する韓国
韓国のコンビニが日本企業を超えた秘訣として、新商品と販売イベントを次々と繰り出す「企画力」が挙げられる。韓国のコンビニは金地金、自動車、マッサージチェアなどコンビニとそぐわないユニークな商品を販売したり、さまざまな企業と提携した「コラボ商品」を発売したりしている。GS25関係者は「新製品は年間で1000点を超える。1日当たり3つ以上の計算だ。それが可能なのは韓国特有の瞬発力があるためだ」と話した。
ここ数年を見ると、韓国のコンビニは革新速度という面で日本のメーカーを凌駕している。世界最高のITインフラを生かし、配達サービスやモバイルアプリサービスなどをいち早く導入した。日本はそれに追随した。日本のコンビニは依然として店内で飲食できないところが多いが、韓国のコンビニをベンチマーキングしたカフェ型コンビニが登場している。
CU関係者は「日本のコンビニは供給者中心で『店舗にどれだけ多様で豊富な商品を準備したか』に重点を置いている。韓国は雑貨を売る町内の商店に取って代わる過程で日本よりさらに狭い空間に面白い製品を陳列する空間演出にも競争力がある」と話した。日本のコンビニは商品を購入したらすぐに店を出るのに対し、韓国のコンビニは長時間滞在し、飲食して休んでいける空間であることも違いだ。セブン-イレブン関係者は「コンビニにテーブルを置く戦略が顧客の滞留時間を延ばし、売り上げに寄与すると、日本のコンビニがそれを真似ている」と話した。フジテレビは最近、CUが昨年12月に出店したラーメン特化コンビニを取材した。
■アジアでコンビニ韓日戦
競争が激しい内需市場だけに目を向けているわけにはいかない韓国のコンビニは、海外進出にも積極的だ。GS25はベトナム、モンゴルに562店舗、CUはモンゴル、マレーシア、カザフスタンに543店舗をオープンした。後発のイーマート24はマレーシアに52店舗を展開しており、今月にはカンボジアに1号店を出店する計画だ。
早くから東南アジアに進出した日本のコンビニも、Kコンビニの進撃をただ見守っているだけではない。日本の国内市場が飽和状態に達し、海外進出に総力を挙げている。日本経済新聞が今年1月に報じたところによれば、セブン&アイホールディングスとローソンは両社合計で今後3年間で東南アジアとオセアニアでコンビニ1万店舗以上を追加出店する計画だ。業界関係者は「今後激しいコンビニ韓日戦が繰り広げられるだろう」と話した。
石南埈(ソク・ナムジュン)記者