韓国市場で苦戦、海外では人気…1年で5万台売れた起亜EV9

 韓国・起亜自動車の大型電動SUV(スポーツタイプ多目的車)のEV9が販売から1年で約5万台売れたことが29日分かった。韓国市場では期待されたほど売れなかったが、海外市場、とりわけ米国で大きな人気となったためだ。

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 起亜自動車の発表によると、昨年6月に韓国国内で販売されたEV9は今年4月までに国内外で合計4万8291台が売れた。今年に入って毎月2000-3000台ほど売れていることから、販売から1年となる5月には累計で5万台を突破するとみられる。

 EV9は販売開始直後から韓国では不振が続いた。韓国ではEV(電気自動車)の需要が減少していることもあり、「7000万ウォン(約810万円)以上の価格が大きなネック」との声が聞かれていた。ところが今年から海外市場で本格的に販売が始まると状況は一変した。販売開始から4月までに韓国では8982台しか売れなかったが、海外では3万9309台売れた。中でもその半分を大型車が人気の米国が占めていた。海外の主要な自動車市場で全長5メートルに達する3列シートの大型電動SUVはそれほど多くない。また1回の充電による走行距離は501キロで、EVの弱みもほぼ解消している。今年3月の「2024ワールド・カー・アワード(WCA)」でEV9は「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・エレクトリック・カー」を受賞するなど、高い評価を得ていることも販売好調につながっている。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

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  • ▲EV9(提供:起亜自動車)

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