「ミン・ヒジンの乱」に拍手喝采、韓国の保守主義者たちはどう受け止めていますか?【コラム】

「女性と青年を大挙して迎え入れる」
4年前の処方は無駄だった
全ての年齢層で女性は「反保守」化
「恩恵を施してやる」という態度から変えるべき

 少し前、「会社乗っ取りを計画している」と親会社に発表されて「裏切者」と見なされたHYBE子会社の社長、ミン・ヒジン氏が記者会見を行った。会見でやるべきでないとされることは全てやった。半袖Tシャツに野球帽という格好で現れ、汚い言葉を使い、興奮し、泣きわめき…、だが、大逆転。「骨身を惜しまず働きながらも昇進からは押し出される社会人女性の無念さを晴らしてくれた」と、主に若い女性たちが歓呼した。

 ミン・ヒジン氏は、自分よりもわずか7歳しか年上ではないパン・シヒョク氏らを指して「犬みたいなおっさんたちがゴルフなんかしながら」自分の功績を横取りした、と主張した。「働かない資本家」は打倒の対象になった。「働かざる者食うべからず、資本家も食うべからず」というストライキ歌を30年間歌ってきた民労総ができなかったことを、ミン・ヒジン氏がやってのけたことになる。ミン・ヒジン氏の外見、論点、話しぶり、態度が大きな仕事をした。「まず共感、その後に論理」は、あらがい難い時代的流になっている。

 国民の力にも女性議員は少なくない。20代・30代の目には「臭い男と同類の女たち」に見える、というのが困ったところだ。いわゆる「当事者性」が重要だ。党のロゴの下に「当代の女性」が立たねばならない。チャンスを下賜するのではなく、「あなたの分をこちらにも回してください」とお願いする態度でなければならない。2020年の報告書には、こんな言葉が出てくる。「女性の支持は政党のイメージとの関連が高い方に属する。女性有権者の支持は今後、流動的になる可能性がある」。朴志玹(パク・チヒョン)元民主党共同非常対策委員長(28)、竜慧仁(ヨン・ヘイン)基本所得党院内代表(34)、柳好貞(リュ・ホジョン)元正義党議員(31)のような顔触れは、保守の目にはただの「お遊び」のように映るだろうが、20代・30代は、あの女性たちに自分の顔を重ね合わせる。

 強力な高齢支持者の自然減少が避けられない保守陣営。「手に負えない女性」をてこにして、困難な時代を攻略しなければならない。それに失敗したら、耐え難い結果を伴うことになりそうだ。受け止めることができるだろうか。

朴垠柱(パク・ウンジュ)記者

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  • ▲「NewJeansの母」と呼ばれるミン・ヒジンADOR代表取締役が4月25日、ソウル市江南区の韓国カンファレンス・センターで記者会見を行った。「BTSの父」こと房時爀氏相手の戦いだった。/ニュース1

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