中国自動車業界関係者のSさん(40)は、「(今年下半期に中国で発売予定の)現代自『勝達』(オールニューサンタフェ)をはじめ、最新モデルは依然としてデザインが美しい」と述べた。しかし、Sさんは「スマート化の面では中国のEVなどに比べ劣るように見えることが弱点だ。現代自・起亜は先端技術分野でリードしているというイメージをつくる必要がある」と述べた。
今後現代自・起亜が中国市場で再飛躍するためには、ブランドイメージの刷新が急がれるとの声が聞かれた。 カオルオシャンは「中国では『製品ストーリー』をしっかりつくる必要があるが、外国車はそういう部分で弱い。中国の消費者の心を動かすメッセージがなく、ただ安いだけでは勢力図を変えることはできないだろう」と述べた。シン記者は「現代自が今年下半期に発売する高性能アイオニック5Nは性能は素晴らしいが、価格が高いため、マニア層の形成にとどまりそうだ。他の韓国車モデルも飽和状態の中国自動車市場でのポジショニングが明確ではない」と分析した。
ただ、モーターショーを訪れた北京の大学生Hさん(22)は「小学生の時は現代自はタクシー専用車、退屈な車という固定観念があったが、最近はトレンディーになっている。洗練された配色とデザインで若者の関心が高まっている」と評した。
モーターショーのブースで会った現代自関係者は「中国で発売する新モデルは販売台数の拡大よりも現代自のブランド価値向上が主な目標だ」とし、「中国自動車市場でEVのシェアは数年以内に50%を超える見通しなので、EV需要を積極的に攻略する戦略も維持する」と説明した。
北京=李伐飡(イ・ボルチャン)特派員