胸ぐらつかむソン・フンミン、殴りかかる李康仁…見ているだけのクリンスマン監督 アジア杯2023

 「韓国代表チーム内の新旧世代の確執は、実は以前からあった」とサッカー関係者は話す。 ソン・フンミン、金英権(キム・ヨングォン、33)=蔚山現代=、金珍洙(キム・ジンス、31)=全北現代=、李在成(イ・ジェソン、31)=1.FSVマインツ05=ら30代の選手グループと、金ミン哉、黄喜燦(ファン・ヒチャン、27)=ウルバーハンプトン=、黄仁範(ファン・インボム、27)=レッドスター・ベオグラード=ら1996年生まれのグループは練習のたびに別々に集まるという話は随時あった。海外組と国内組の関係もギクシャクしている。昨年11月に中国とワールドカップ(W杯)予選の試合を行った後、欧州組の選手たちが韓国に早く帰ろうと、自費でチャーター機を借りて帰国した件は、その溝の深さを示している。アジアカップの現地練習場では、ある欧州組のFW選手が「あまりにも強くマークしてくる」としてKリーガーのDF選手にボールを蹴りながら怒る姿も目撃された。

 また、昨年3月にはソン・フンミンが「韓国代表チームに選ばれて光栄」と写真交流サイト(SNS)「インスタグラム」に投稿するや、金ミン哉が突然、ソン・フンミンのフォローを外し、両選手の間で不仲説が浮上したこともある。

 李康仁は14日、一連の報道が波紋を広げているのを受けて、インスタグラムに「先日のアジアカップ準決勝戦を前にソン・フンミン先輩と口論になったという記事が報道されました。いつも韓国代表チームを応援してくださっているサッカーファンの皆様をひどく失望させてしまいました。本当に申し訳ございません。私が進んで先輩方の言葉をきちんと聞くべきだったのに、サッカーファンの皆様に芳しくない姿をお見せすることになってしまい、申し訳ない気持ちしかありません。私に失望した多くの方々におわびいたします」と投稿した。しかし、もみ合った相手である先輩ソン・フンミンや韓国代表のチームメイトたちには謝罪しておらず、また別の憶測を生んでいる。

 今回の件を巡り、クリンスマン監督の統率力が再び俎上(そじょう)に載せられている。韓国代表監督就任当初は「戦術的な力はやや物足りないが、選手たちのモチベーションを上げ、コミュニケーション能力に優れたマネージャー型司令塔」と評されたが、結果的にはこれさえも不十分だったのではないかという指摘だ。大韓サッカー協会は15日午前11時に戦力強化委員会を開き、今回のアジアカップの結果を評価する。大会を終えて韓国に戻った二日後の10日、自宅がある米国に渡ったクリンスマン監督は、画像で会議に出席する予定だ。 15日の委員会ではクリンスマン監督の去就について本格的な協議が行われるものとみられる。

チャン・ミンソク記者

【写真】FIFAランキング87位のヨルダンに負けたのに…笑顔を見せるクリンスマン監督に韓国ファン怒り

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  • ▲李康仁(イ・ガンイン)とソン・フンミン。写真=news 1

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