枠内シュート0本はこのせいだった?
アジア杯で分裂したサッカー韓国代表チーム
こうしたことがあったから拙戦を繰り広げたのだろうか。アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会準決勝のヨルダン戦を前に、サッカー韓国代表チームのキャプテン、ソン・フンミン(31)=トッテナム・ホットスパー=と、李康仁(イ・ガンイン、22)=パリ・サンジェルマン=ら後輩たちが口論の末にもみ合いとなり、その過程でソン・フンミンが指を脱臼、テープを巻いて試合に出場していたことが明らかになった。
【写真】FIFAランキング87位のヨルダンに負けたのに…笑顔を見せるクリンスマン監督に韓国ファン怒り
英大衆紙ザ・サンは14日、「トッテナムのスター、ソン・フンミンがアジアカップ準決勝前日の夕食の場で李康仁ら後輩たちと言い争いになり、指を脱臼(dislocated)した」と報道した。 大韓サッカー協会もこの報道について「そういうことがあった」と認めた。
ザ・サンの報道と大韓サッカー協会の説明を基に事の顚末(てんまつ)をまとめると以下の通りになる。準決勝前日、李康仁、鄭優営(チョン・ウヨン、24)=シュトゥットガルト=、薛英佑(ソル・ヨンウ、25)=蔚山現代=ら一部の若い選手たちは夕食を早く済ませて卓球をした。すると、主将のソン・フンミンがチームの結束を固める場だと考えている食事を先に済ませて個人行動をしたことを叱り、口論になった。この時、後輩たちの無礼な態度に激怒したソン・フンミンが李康仁の胸ぐらをつかみ、これに李康仁が反発して殴りかかる騒動が起こった。周囲にいた選手たちがこの2人を引き離そうとした際、ソン・フンミンが指を負傷した。英紙デイリー・メールも「ソン・フンミンが先に立ち上がった李康仁に不満を口にし、口論が激しいもみ合いになった」と報じた。
指を痛めたソン・フンミンは7日のヨルダン戦で、右人差し指と中指に白いテープを巻いて出場した。サッカー関係者は「大会期間中、ソン・フンミン、金ミン哉(キム・ミンジェ、27)=FCバイエルン・ミュンヘン=、黄喜燦(ファン・ヒチャン、27)=ウルバーハンプトン=らベテランメンバーと李康仁との間に確執があった」「スペインで育った李康仁は韓国でサッカーを学んだ選手たちと情緒的に違い、よくぶつかっていたそうだ」と語った。この事件が起こった後、ベテラン選手たちはユルゲン・クリンスマン韓国代表監督(59)=ドイツ=の所へ行き、李康仁をヨルダン戦の先発から外すよう要請したが、クリンスマン監督はこれを受け入れなかった。