「クリンスマン『ゾンビ・サッカー』が屈辱を味わった」(米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」)。第三者からして、弱いチームが起こす番狂わせほど興味深いサッカーのネタはない。だが今回はあいにく、その犠牲者が韓国だったというのが問題だ。韓国が7日、アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会準決勝でヨルダンに敗れると、アジアはもちろん世界各国のメディアが「韓国が衝撃的な敗戦を喫した」と報じた。
【写真】FIFAランキング87位のヨルダンに負けたのに…笑顔を見せるクリンスマン監督に韓国ファン怒り
ジ・アスレチックは「韓国は今大会で『ゾンビ』と呼ばれた。しかし、その運も結局は尽きた」「今大会中は説得力がなかったし、一貫した戦術計画に欠けていたように見えた。結局、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング87位のヨルダンを相手に形無しのひどい試合を繰り広げた」と伝えた。
アラブ圏のメディア「アルジャジーラ」は「世界的なスター、孫興民(ソン・フンミン、31)が攻撃に出たのにもかかわらず、ヨルダンを突破できなかった。ヨルダンのファンは大声で叫び、踊った」とスタジアムの雰囲気を伝えた。中国のメディア「捜網(SOHU.com)」は「韓国のDF陣はヨルダンの攻撃手たちの鋭い逆襲に耐えられず、むなしく崩れた」と書いた。韓国代表チームのユルゲン・クリンスマン監督(59)=ドイツ=の資格を巡る問題もかなりの部分を占めた。ドイツ代表・米国代表チームやドイツのプロチーム(バイエルン・ミュンヘン、ヘルタ・ベルリン)の指揮を執り、何度も失敗してきたクリンスマン監督が「試験台」のアジア杯でどのような成績を挙げるかは、海外でも関心事だった。
韓国代表監督に選任された当時も、ドイツのサッカー関連サイトのコメント欄には「韓国のサッカーに哀悼の意を表する。クリンスマンは指導者として何の役割も果たしたことがない」「韓国の黄金世代はクリンスマンが台無しにするだろう」「ヘルタ・ベルリン以降、クリンスマンを再び雇うチームはないと思っていた。断言するが、クリンスマンは期待以下だろう」「クリンスマン起用は韓国サッカーの自爆だろう」などの声が寄せられたが、その懸念が現実のものとなったという雰囲気だ。