「座ってする」が多数派? 韓国男性の46%は「座って用を足す」

韓国の男性1000人にアンケート調査
「プライド? 衛生の方が重要」

■「座ってする」は健康に悪い?

 しかし、依然として「立ってする」にこだわる男性も少なくない。座って用を足す男性に向かって「男らしくない」と非難する人や「座って用を足すと前立腺と健康に良くない」と主張する人もいる。「YouGov」の調査でも、英国(33%)、シンガポール(32%)、米国(31%)をはじめ、メキシコ(21%)などでは今でも座って用を足す男性は少ない状況だ。

 男性が座って用を足すのは本当に健康に悪いのだろうか。泌尿器科の専門家らは「排尿姿勢の違いによる医学的な効果は現時点では明確ではない」と話す。まず、男性の尿道の長さと形から考えると、立って用を足す方が楽だとの分析だ。女性は尿道の長さが通常4センチ前後で短く真っすぐだが、男性は尿道が通常25センチほどで、S字状になっている。立って陰茎を持ち上げた方が尿道が開き、尿も出やすいというわけだ。大邱コネル泌尿器科医院のイ・ヨンジン院長は「尿がきちんと排出され、尿が残らないようにするためには、立って陰茎を持ち上げて排尿するのが最も効果的」と説明した。

 反対に、座って用を足す方が排尿が楽だという主張もある。座ってする場合、骨盤と脊椎の筋肉が完全に弛緩し、腹部の筋肉をより使うことになるため、膀胱を空にしやすいというのだ。韓国国内の専門家らも「前立腺肥大症で膀胱の収縮力が弱くなっている男性は、座った方が腹圧を高められるため排尿しやすくなる」とアドバイスした。イ・ヨンジン院長は「座って用を足すことが前立腺や尿道に悪影響を与えるほどの圧迫にはならない」とした上で「ただし在来式トイレで排便をする姿勢のように、しゃがみこむ姿勢に近いほど腹圧を高めるなどの効果は高まる」と説明した。

 衛生面だけを考えると、座って用を足す方が圧倒的に良いという意見が大勢だ。日本では男性が朝から晩まで立って用を足した場合、便器の外に飛び散る「しぶき」が2300滴に達するという実験結果も示された。床では40センチ先まで、壁には30センチの高さまで飛散するという報告もある。

 衛生面に気を使うのなら、用を足す際の正確性と後処理が大切だと専門家らはアドバイスする。立ってする場合にはできるだけ便器近くに立てばしぶきの飛散を減らすことができるという。また、用を足した後は2-3秒待って尿道の先に残った尿を全て振り落とせば、便器周辺にしずくが落ちたり服を汚したりすることは防げる。

ペ・ジュンヨン記者

韓国人男性に聞く「家で座って用を足しますか?」「座って用を足す理由は?」

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