人気ドラマ『孤独のグルメ』原作者・久住昌之さん、「ひとり飯」を語る(下)

「スッキリしない世の中…一人で気楽に食べれば青空までおいしい」

-3人前頼んだら料理が残るのでは?

 「全部食べます。主演俳優の松重さんがもしかしたら食べられないかと思って、前日にスタッフが行って同じメニューを食べてみます。食べられる量かどうかチェックするためです」

-ひとり飯文化が一般的でない韓国でも人気です。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領もファンです。

 「料理人と客にとって、食事は戦争です。料理人はおいしい料理で攻撃し、客はおいしそうに食べて反撃します。ひとり飯ならなおのことそうです。店に入るかどうか決めた瞬間、勝負は始まっています。尹大統領もそうですし、韓国の人々も毎日のように『決定』という戦争をしているではありませんか。だから共感できるのでしょう」

-好きな韓国料理は?

 「韓国には4回ほど行きました。ソウルには40年前、友人と初めて行きましたが、韓国語で『メクチュ(ビール)』という言葉を覚えていき、注文しました。すると、薄く切ったキャベツがつまみで出てきてビックリしました。ラベルも付いていないマッコリ(濁酒)も印象的でした。屋台に行ったら、隣のテーブルの人が実にたくさん飲んだり食べたりしていて驚きました。5-6年前には息子とソウルに行きましたが、その時のうどんが本当においしかったです。好きな食べ物はキムチ。全州だったと思うんだけど…少し酸っぱくて、その酸味が絶品でした。去年はソウルの光化門にあるブゴグク(干しダラのスープ)の店に行きました。フグよりもおいしかったです」

成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長

【写真】シン・アヨン、「孤独のグルメ」松重豊と2ショット

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