SHIBUYA SKYの行列、韓国人と日本人が半々

記録的円安現象で我も我もと日本へ

 最近では日本の地方の小都市で「1カ月滞在」を試みる観光客も増えている。各種の旅行関連コミュニティ-・サイトには「夕方に大型スーパーやコンビニエンスストアで買い物をするのが楽しいし、全体的に物価が安くて1カ月暮らしてみる『かい』がある」といった体験記が続々と投稿されている。韓国国内で物価が急上昇している反面、日本では急激に円安が進んでいるため、比べてみると日本の物価が安く感じられるのだ。

 円への両替額は1年で7倍も増えた。今年10月の4大市中銀行(KB国民銀行・新韓銀行・ハナ銀行・ウリィ銀行)の個人によるウォンから円への両替額は103億1782万円(約992億ウォン)で、昨年10月に14億7562万円に過ぎなかったのと比べると、なんと7倍に増えた。為替差益を狙って投資しようという人々や、旅行で日本へ行くために円を買おうという人々が増えているためだ。一部の銀行営業店では円不足現象まで発生している。

 日本への飛行機便も増えている。大韓航空は12月に仁川-札幌、仁川-沖縄路線を再開し、日本路線を週に往復88便まで増やした。アシアナ航空も大阪・福岡・名古屋路線を増便した。近く日本路線を週に往復66便まで増やす計画だ。

■拡大する観光収支赤字

 韓国人観光客が日本をはじめ海外に続々と向かっていることから、済州島の一部特級ホテルを除けば、国内の主な観光地の宿泊施設は最近予約が埋まらなくなってきている。今年夏の繁忙期は予約率が90%に達していた江原道の有名ペンション・ホテルも最近は客室予約率が70%まで下がっている。匿名希望の江原道にある特級ホテル関係者は「昨年、新型コロナによる(国内旅行)特需だったころに比べると確かに客が減っている。クリスマス・パッケージ・ツアーも例年ほど売れていない」と語った。

 このため、観光収支赤字は毎月膨らんでいる。文化体育観光部の観光知識情報システムによると、今年1月に2億4690万ドル(約336億7200万円)だった観光収支赤字は、8月には5億9920万ドル(約817億1920万円)に増えたとのことだ。

宋恵真(ソン・ヘジン)記者

【グラフ】日本を訪れた外国人の数

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