6日午前10時30分、東京にある有名ブランド店「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE(プリーツプリーズ イッセイミヤケ)」の入口。韓国人観光客クォンさん(38)は開店前から並んで待っている十数人が全員韓国人であることを知って驚いた。先週、旅行で東京に行ってきたというキムさん(31)も「(東京都内の展望施設)SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)に行ったら、並んでいた人の約半分が韓国人観光客だった」「路地を歩いている時も韓国人の団体観光客たちに会った」と言った。
日本の全国各地を韓国人観光客が埋め尽くし始めている。日本では今年10月、ビザなし(査証免除)の自由旅行が許可されて入国制限が解除となったところに、記録的な円安も重なり、日本に行く韓国人観光客が急増しているのだ。東京や大阪といった有名観光地はもちろん、地方を訪れる韓国人観光客も増え続けており、20-40代の間では「今、自分以外はみんな日本」という言葉がはやっているほどだ。
■記録的円安で…「自分以外はみんな日本」
先月中旬、大分県の由布院へ3泊4日の旅をしてきたという主婦キムさん(45)は帰国する時、「東京ばな奈」や「ひよ子」などおみやげ用の菓子を買おうと福岡空港の免税店に立ち寄ったが、売店に商品が一つもなくて慌てたという。「同じ飛行便に乗る韓国人たちが既におみやげ用の菓子を全部買って行ってしまっていたんです」と笑った。
日本政府観光庁によると、今年10月に日本を訪れた外国人観光客は49万8600人だったという。これは前月比で2.4倍の増加だった。ビザなし入国が許可されたおかげだ。このうち韓国人は12万2900人で最も多く、以下、米国・香港・台湾・タイの順だった。それでも、新型コロナウイルス流行前に比べるとまだかなり少ない数字だ。2018年に日本を訪れた韓国人観光客は745万人で、中国(838万人)に次いで2番目に多かった。1カ月当たりの平均では62万人となる。日本政府観光庁の関係者は「入国制限を解除するや、すぐに韓国人観光客が新型コロナ前の20%程度を回復したものだと考えればいい」「この2カ月間で人数が急激に増えた」と語った。