「訓民正音は中国で頒布、漢字の発音記号」…荒唐無稽な韓国の検定試験教材

 これを見たネットユーザーたちは「独学士が何なのか分からないが、歴史歪曲に対して敏感に反応する人が多くて良かった」「最初に教材を作成した人を公開すべきだ」「偽りのニュースだけを指摘してばかりもいられない」「現時点(16日)で謝罪文が見当たらない」「一部国家が主張する歴史歪曲は国家レベルで防がなければならない」などの反応を示した。

 また、他のインターネットユーザーも出版社、国家生涯教育振興院をはじめ、国史編さん委員会などに「歴史歪曲を阻止すべき」とする趣旨の請願を申請したという。

■振興院・文体部「あらかじめ確認する法的権限はない」

 今回の歴史歪曲論議に関して、振興院と文化体育観光部は、教材内容を事前に検討する法的権限がないとし、再発の可能性を指摘した。

 文体部の関係者は「出版文化産業振興法により有害刊行物とは、国家体制転覆活動の鼓舞、わいせつな内容、暴力などに制限された」とし「今回の件は荒唐無稽な内容だが、事前に検討し法的制裁を下すことができない」と明らかにした。

 振興院の関係者も同じような回答を出している。同関係者は「国家生涯教育振興院は独学学位制を担当する」とし「試験範囲を提供して試験を出す役割であって、民間出版社の教材内容を全て確認していない。権限もない」と明らかにした。次いで「今回のケースも出版社が協力しなければ、機関レベルで強制的に修正することはできない」とし「再度起こり得ることだ」と述べた。

 一方、独学士は国家生涯教育振興院が担当する独学学位制で取得できる学位の名称だ。計4回の試験を全てパスすれば、教育部長官が授与する学士学位を取得することができる。独学士全体の志願者は約3万人で、合格率は3%前後だという。

 今回、ある出版社の歴史歪曲で論議となった教養国語は、独学士の最初の試験科目の一つだ。

ソン・ジュサン記者

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