「セリ・キッズ」のトップランナー格である朴仁妃(パク・インビ、33)は4大メジャー大会優勝と2016年のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに正式種目に復帰したゴルフで金メダルを取り、ゴルフ選手としては唯一、ゴールデンスラム(キャリアグランドスラム+オリンピック金メダル)の主人公になった。2015年、2017年、2019年に韓国人選手たちはLPGAツアーで1シーズンの半分に当たる15勝ずつを挙げた。2012年に柳簫然(ユ・ソヨン)が100勝を記録するまで24年かかったが、それから200勝までは9年しかかからなかった。
■高真栄、4カ月ぶりに再び世界1位
高真栄は最近2大会連続優勝で今季LPGAツアー選手の中で最多の4勝を達成した。現在、日本ツアーで活躍中の申智愛(シン・ジエ、33)と共に韓国人選手の中で4番目にLPGAツアーで優勝回数が多い選手(通算11勝)となった。また、今回の大会に参加したネリー・コルダ(23)=米国=を抑え、4カ月ぶりに世界1位の座を取り戻した。さらに、今年の選手ランキングでもコルダ(161点)を抜いて1位(176点)に浮上した。高真栄は「(イム)ヒジョンが米国に進出することを私は心から願っていた。ヒジョンに申し訳ないことになった」と語った。この日、プロデビューして初めてプレーオフに臨んだそうだ。
高真栄は「今年の初め祖母を亡くしたが、新型コロナ禍と試合に備えるために韓国に行けず、ゴルフに対して懐疑心を抱くようになってしまい、つらかった」「8月の東京五輪の時、自分のゴルフに納得がいかなくて、それから1カ月間、練習場とジムだけ行き来してジュニア時代のように練習した」と言った。「ジュニア時代は『こんなに練習していたら今日死ぬかもしれない』と思ったほど練習したこともある。プロになっても進歩し続けたいなら、ジュニア選手のころの心構えが必要な時がある」。高真栄は1週間ほど韓国に滞在してスイングをチェックした後、今シーズンの残りの2試合に臨んで米国に戻る。