うち1枚は城南市長の執務室を背景とした写真だ。李知事の座右の銘として知られる「徳風万里」という揮毫の下で、李知事が数人と撮影した写真だが、中央に立った李知事は自分の前で屈んでいるA氏の両肩に手を置いている、16年6月、李知事がハンガーストライキをしていたソウル・光化門広場で夜中にA氏が一人で撮影した写真もあった。この写真をネットに掲載した人物は「A氏が早朝4時にも李知事を警備している」という説明を付けた。それ以外にも、安敏錫議員が自身の著書をA氏と共に掲げて撮った写真、殷秀美市長がA氏と腕を組んで撮った写真が存在していた。
本紙はこれらの写真が撮られた経緯を尋ねるため、当事者に連絡を取った。李知事側は「城南市長時代には『開かれた市長室』を標榜し、全ての訪問客に100%執務室を開放し、可能な範囲内で記念撮影にも応じた。その人物とは特別な関係ではなかった」と説明した。
安議員は「ブックコンサートを17-18年だけで国内外で100回ほど開き、毎回数十人から数百人が出席した。本にサインをして、一緒に写真を撮った人物は数えきれない」と答えた。殷市長は「一般市民だと思い、記念撮影に応じたようだ。横の別の女性も一緒に笑って写真を撮っているではないか」と主張した。
A氏は「07年に処罰を受けた後、あの世界からは足を洗った」とし、「民主党の党員、李知事の支持者としてついて回っただけだ」と主張した。光化門で撮られた写真については、「警護というのは全く事実ではなく、李知事を応援するために光化門に行ったが、テントが閉まっており、その際にフェイスブックの友人である別の支持者が写真を撮ってそういう説明を付けたものだ」とした。李知事を支持した理由については、「投票権を持つ一市民として、当時現職市長を支持したもので、何が間違っているのか」と反問した。