韓国国会の京畿道庁に対する国政監査で、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事の組織暴力団関与問題が浮上する中、京畿道城南地区の暴力団出身者が李知事やその側近と撮影した数枚の写真が今になって注目されている。この人物は城南地域の「国際マフィア派」で活動していたA氏だ。同じ組織出身のパク・チョルミン氏は18日、自身の顔と実名を公表し、「自分が直接李知事にカネを渡した」と主張したほか、A氏は「兄貴」であり、「李知事を紹介してくれた人物」だと説明した。
18日に公開されたパク・チョルミン氏の事実確認書には「李在明氏の城南市長選当時、国際マフィア派の兄貴A氏が合流し、縁がさらに深まった。A氏が『李在明市長を推せ』と下部組織に指示し、イ・ジュンソク氏を決定的に李在明氏と結び付けたのもA氏だ」と記されている。
A氏とイ・ジュンソク氏は2007年3月に61人が一網打尽にされた国際マフィア派のメンバーだ。当時A氏は犯罪団体設立、共同恐喝などの罪で懲役1年6月、イ・ジュンソク氏は懲役2年6月の判決を受けた。その時期に弁護士だった李在明氏はうち2人の弁護を担当したが、A氏とイ・ジュンソク氏の弁護人ではなかった。
イ・ジュンソク氏は出所後の2012年、コマトレードという中国製電子製品輸入業者を設立し、16年には城南市から優良中小企業に選ばれた。しかし、11-17年に違法スポーツ賭博サイトを運営していた事実が発覚して起訴され、一審で懲役7年の判決を受け、二審判決を控えている状態だ。
A氏とその知人のフェイスブックを見ると、20日現在でAさんと李知事、李知事の大統領選出馬に向けた陣営の総括特別補佐団長を務める安敏錫(アン・ミンソク)議員、殷秀美(ウン・スミ)現城南市長らと撮影した写真が残っているのを確認できた。