長期的な調査でも同じ結果が出る。未来アセット証券によると、2010年以降今年8月末までの19年間、毎月末の各銘柄の時価総額で見た外国人の買い越し比率が高い上位20%の銘柄は年平均上昇率が60.6%に達した。
しかし、外国人の買い越し上位20%の銘柄を1カ月後に買い付けた「外国人模倣投資」を行った場合、2010年以降の年平均収益率は1.6%にとどまった。未来アセット証券のアナリスト、ユ・ミョンガン氏は「外国人は1カ月後には売りに転じるが、個人はその受け皿になっている格好だ」と話した。
■外国人の買いが持続する銘柄を選べ
専門家は外国人を模倣する投資を行う場合、外国人の買いが相当期間続く可能性が高い銘柄を選ぶべきだと助言する。持続的に収益を上げることができる企業でなければ、外国人による買いは続かないからだ。
未来アセット証券は外国人の買いが長続きする企業の条件として、その企業群の1カ月の時価総額に占める外国人の買い越し比率が0.3%以上であり、外国人持ち株比率が1カ月前、3カ月前よりも上昇しており、2022年の営業利益に関する証券各社の予想値平均が1カ月間で上昇していることを挙げた。こうした条件を満たす銘柄は、KOSPI構成銘柄ではサムスンバイオロジクス、イーマート、大宇建設、大熊製薬、LSエレクトリックなどであり、コスダック市場ではエコプロBM、オステムインプラント、EOテクニクス、ウィーメイド、シムテックなどを挙げた。
■外国人のまねよりも逆張りの収益率が高い
模倣ではなく、外国人売り越し上位銘柄に投資する「逆張り」投資が高収益をもたらすとの分析もある。
韓国投資証券が2008年以降19年7月まで12年間、前月の外国人売り越し上位20銘柄を毎月買い付ける方式で投資を行った場合、累積収益率は415%に達した。
一方、買い越し上位20銘柄に模倣投資した場合の収益率は106%にとどまった。同社関係者は「外国人の売り越しで下落すれば、機関投資家と個人投資家による押し目買いが流入し、株価が上昇する可能性が高いためとみられる」と説明した。