■驚くべきスピードで鉄の柱に命中…映像にネットユーザー歓呼
インドとロシアは、「ヤホント」を発展させた「ブラモス」という超音速巡航ミサイルもさまざまな形態で共同開発している。中国も2014年に珠海エアショーで独自開発した超音速対艦ミサイル「CX1」を公開したが、外形は「ヤホント」とそっくりだった。
国防科学研究所(ADD)とLIGネクスウォンなどが開発した韓国産超音速巡航ミサイルの詳しい諸元は秘密になっており、確認はされていない。専門家らは、「ヤホント」よりややサイズが小さく、長さは6.6メートル、直径53センチ、重量1.5トンで弾頭重量は250キロ程度だろうと推定している。敵のレーダーにあまり捕捉されないようにステルス設計を施し、レーダーおよび赤外線センサーなどさまざまな精密誘導装置を備え、精度も高い。
■KF21に搭載する超音速空対艦ミサイルの開発計画も
韓国軍当局は今後、初の韓国産戦闘機KF21に搭載する超音速空対艦巡航ミサイルも開発する計画だ。ADDは昨年、『国防科学技術プラス』という刊行物を通して、超音速空対艦ミサイルの開発計画を明らかにした。韓国産超音速空対艦ミサイルは、有事の際にKF21から発射され、中国・ロシアなど周辺大国の空母や水上艦艇などを撃沈できる。マッハ2.5以上の超高速で飛行し、水面上を低く飛ぶことができるので迎撃が難しい。
2020年代末ごろまでに開発される韓国産超音速空対艦ミサイルは、直系およそ40センチ、射程250キロ程度といわれている。直径は日本の「ASM3」超音速ミサイルよりやや大きく、台湾の「雄風3」超音速ミサイルよりは小さいと評価されている。射程は日本のASM3(射程200キロ)や台湾の雄風3(射程150キロ)より長いと推定される。