西海に中国の空母機動部隊が配備されたら制海権を握られる恐れが大きいが、これをけん制できる効果的な兵器ができたことになる。独島・離於島で日本・中国との海洋紛争が起きた際にも効率的なけん制、打撃手段となり得る。
■西海の中国空母機動部隊もけん制可能
韓国国防部(省に相当)は「今回開発された超音速巡航ミサイルは、従来の(巡航)ミサイルに比べスピードが速く、敵艦艇は対応するのが非常に難しく、ミサイルの生存性と破壊力が一段と向上した」とし「韓国の領海に接近する勢力に対して一段と実質的に対応できる、核心戦力になると期待される」と明かした。韓国軍消息筋は「韓国産超音速巡航ミサイル3種類のうち一部は、既に実戦配備が進んでいるらしい」と伝えた。
韓国軍当局は9月15日と17日の2度にわたり、韓国産超音速ミサイルの動画を公開した。15日の動画は、同日の試験に成功したもので、超音速ミサイルがよく見えないほどすさまじいスピードでバージ(はしけ)上の標的(網)を通過する様子が収められている。17日に公開された動画は、超音速巡航ミサイルがバージの上の網を支える鉄の柱に命中し、柱を折る様子を捉えたもので、かつて試験したときの映像だ。これらの動画を見たネットユーザーらは「光の速度だ」「鳥肌が立つ」などの反応を示して歓呼した。
韓国軍当局が公開した動画を見ると、韓国産超音速ミサイルは、発射シーンや外形がロシアのP800「ヤホント(宝石)」超音速ミサイルと似ている様子が見られた。これまで「韓国の超音速巡航ミサイルは『ヤホント』の技術を活用して開発中」という話が流れていたが、これをある程度裏付けていることになる。「ヤホント」は長さ8.9メートル、直径70センチ、重量3.1トン、最高速度はマッハ2.5-3という高速のミサイル。最大300-600キロ離れた目標を打撃できる。