いつ弾けるか分からない韓国の債務爆弾230兆ウォン

 韓銀は「家計債務の増大が続く中、住宅価格の急騰が続き、金融不均衡が深刻化している。内外の衝撃で経済主体の心理が急変すれば、金融の安定性が阻害される可能性がある」と分析した。韓銀は金利が0.5%上昇すれば、家計の年間利息負担は5兆8000億ウォン膨らむと試算した。

■自営業者の融資、4-6月に850兆ウォン突破

 コロナ事態以降、「借金で持ちこたえる」という言葉が聞かれるほどどうにかやり過ごしている自営業者への融資は、過去1年間で増加が続いた。今年6月末現在で自営業者への貸付残高は858兆4000億ウォンで前年同期を14%上回った。年間で103兆ウォン、4-6月期だけで27兆ウォン増えた。業種別ではソーシャルディスタンス規制による被害が大きかった卸小売業(14%)、余暇サービス業(20%)などで融資の伸びが大きかった。所得別では所得階層別で第1-3階層に属する中低所得の自営業者に対する融資の伸び率が16%台となり、他の階層(12%台)を上回った。

 自営業者向け融資は金利が相対的に高いノンバンクで増加が目立った。ノンバンクによる融資が前年同期よりも20%増え、貯蓄銀行、クレジットカード会社、貸金業者などによる高金利ローンが18%増となったのが目立った。自営業者向け融資のうち、返済可能性が非常に低い債務者を指す「脆弱債務者」の割合が11%(利用者数ベース)に達する。韓銀は金融機関から3件以上の借り入れを行い、低所得(所得下位30%)または低信用(信用スコア664点以下)の債務者を脆弱債務者に分類している。

 韓銀が先月、政策金利を0.25%引き上げ、0.75%とする中、今後金利がさらに上昇すれば、自営業者の利払い負担は大幅に増える見込みだ。韓銀は政策金利が0.5%上昇すれば、自営業者の利払い負担が2兆9000億ウォン増えると試算している。

■韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?

金信栄(キム・シンヨン)記者 , 金垠廷(キム・ウンジョン)記者
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