■「玄武-4」、350km飛び3mの精度で済州島近くの海域に着弾
実際の玄武-4ミサイルは同日公開されたミサイルよりもはるかに大きい弾頭と威力を持っていると言われる。消息筋は「実際の玄武-4は射程距離300キロメートルの場合、4-5トン以上の弾頭を載せることができる」と語った。一部には、15日に公開されたミサイルの3倍以上の威力を持っているという話もある。
玄武-4は非常に重い弾頭を載せているだけに、形も「頭」(弾頭)が大きい「頭でっかち型」だという。普通、こうした形は構造的に正常な飛行が難しく、精度が大幅に下がる恐れがある。しかし、15日の試験発射での「玄武-4」ミサイルは350キロメートル飛行して3メートル前後の精度で済州島近くの西南海に着弾した。当時は台風が韓国に接近して強風が吹いていた状態だったが、予想を上回る精度を見せたことに参観者たちは驚いたとのことだ。
米国・ロシア・中国などの大国をはじめ、世界各国の短距離弾道ミサイルの弾頭重量は普通、500キログラム-1トン前後だ。4-5トンをはるかにしのぐ水準は短距離弾道ミサイル史上、世界でもほとんど例がない。消息筋によると、玄武-4は数百-1000以上の子弾をまく拡散弾を使った場合、サッカー場200面分以上の地域を焦土化できるという。
■「玄武-4」1発で錦繍山太陽宮殿・金正恩バンカーなどの無力化が可能
高爆弾弾頭を載せた場合、金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記親子の遺体が安置されている北朝鮮・平壌の錦繍山太陽宮殿や柳京ホテルなどをたった1発で破壊することができる。地下貫通弾弾頭を載せた場合は、地下100メートルより深い所にあると言われる、いわゆる「金正恩バンカー(掩蔽壕〈えんぺいごう〉)」も無力化できることが分かった。