しかし、1位のトヨタの点数(8363点)との格差はあまりに大きかった。2-4位はフォード、ホンダ、GMの順で、いずれもEVへの転換を急いでいるメーカーだ。フォードは2025年までにEVに220億ドルを投資すると宣言。GMは25年までにEV100万台の販売を目標に掲げた。EVメーカーのテスラは8位に名を連ねた。自動車業界関係者は「トヨタはまだEV生産を本格化させていないが、一度に業界地図を塗り替える技術力を持っている」と指摘した。さらに、米国への特許登録・公開が事実上封鎖されている中国の比亜迪(BYD)など中国メーカーを含めると、現代自の特許能力はさらに順位が劣る可能性が高い。
■韓国EV、重要競争力は確保
EVの競争力で最も重要なバッテリー分野で、LG、SK、サムスン電子など世界最高レベルの韓国企業の存在は大きな競争力だ。EV駆動システムを生産する現代モービス、最近市場に参入したLGマグナなど競争力を持つ部品メーカーも多い。現代自関係者は「現代自のEV専用プラットフォーム(E-GMP)は90%以上、国内企業が協力して開発した国産製品だ。EVの重要な競争力は確保している」と説明した。
実際に現代自はEV専用プラットフォームを採用した初のEV「アイオニック5」を4月に発売した。これまでに専用プラットフォームを開発し、EVを量産化した旧来の完成車メーカーは、フォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ含む)、メルセデス・ベンツ程度であり、現代自は業界でも早い方だ。アイオニック5は今年、英国で「カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、序盤の評判は高い。