「公共機関経営情報公開システム(ALIO)」によると、2017年に1080人だった馬事会の正規職員は2018年に3021人に増えた。今年4-6月期の馬事会正規職員(2566人)の66%に当たる1708人が競馬支援職だ。
昨年初めの新型コロナ発生で競馬は中止され、競馬支援職は業務がなくなったかのように思われた。昨年2月から果川・釜山・済州の競馬場が全面休場に入り、同年6月からはしばらく無観客で開催されたものの再び中止になり、その後もこうした状況が繰り返されている。それでも給料の60%は支給されている。このため、新入社員の採用は不可能な状況だ。馬事会は7日、「昨年に続き今年も新規公開採用の計画はない」と明らかにした。就職情報サイトに「政府の正規職化政策は、誰かが入ることのできた就職先を結局なくしたことになるのでは」という内容の投稿をした就活生もいる。
馬事会では収益拡大のための方策として「オンライン馬券発売許可」を政府に要求している。ロト、年金宝くじ、スポーツ・トトはもちろん、競輪や競艇もオンライン発売が許可されているのに、競馬だけが禁止されているからだ。競馬開催中止により、馬事会だけでなく、韓国国内の競馬関連産業従事者も苦しくなっていることから、政界ではオンライン馬券発売許可を推進しているが、悪影響を懸念する声に押されて容易ではない状況だ。