コロナの流行初期に投資家の殺到で上昇した株価は失望売りにさらされている。一時20万ウォン近くまで上昇した新豊製薬の株価は現在6万ウォン台で推移している。新豊製薬はマラリア治療薬「ピラマックス」にコロナ治療効果がないかどうか、第2相臨床試験を実施し、データ分析を進めている。昨年40万ウォンだったセントリオンの株価も現在は26万-27万ウォンにとどまっている。条件付き認可を受けた2月以降、株価はむしろ下落している。
■ワクチン関連株も山また山
コロナ治療薬とは異なり、韓国のコロナワクチン関連株は年初来株価が好調だ。ワクチン開発会社、ジンワン生命科学(Geneone)の株価は昨年初め時点で2000ウォン台だったが、現在は10倍近い2万2000ウォン台だ。6000-7000ウォン台だったユーバイオロジクスの株価も現在は4万8000ウォンを超えた。
現在SKバイオロジクスなど韓国企業5社が第1、2相臨床試験に入っている。しかし、開発完了までには難関が待ち構えている。国家臨床試験支援財団によると、第3相臨床試験には3万-5万人の参加者が必要だが、国内外から臨床試験参加者を募るのは容易ではない。世界的な製薬メーカーがワクチン市場を掌握した状況で、販路開拓も大きな宿題だ。製薬業界関係者は「時間をかけて国産ワクチンが登場しても、世界的な企業よりも規模が零細な韓国の製薬会社が供給網を構築できるかは未知数だ」と話した。