【萬物相】養子縁組という祝福

【萬物相】養子縁組という祝福

 オーストラリアに1年間滞在したときのことだ。現地で通っていた韓国人教会主催の「韓国人養子縁組の日」と呼ばれるイベントに参加したことがある。そこに同席した青い目のオーストラリア人が韓国から養子として迎えた子供を抱きながら「私の息子」「私の娘」として紹介した。韓服を着てこのイベントに参加したある夫婦は「2人に子供をプレゼントしてくれた韓国に感謝している」と述べた。「これこそ先進国だ」と感じた。黒人の子供8人を養子として迎えた米国の白人夫婦の話を海外メディアのニュースで読んだことがある。人種が異なる子供たちと家族になった理由についてこの夫婦は「愛情を分かち合うのが家族だ。肌の色は重要ではない」と語った。

 新生児は生まれておよそ100日後に両親を知り、愛着を持つようになるという。何かを口にすることや、目を合わせて笑いながら恥ずかしがることも全てが愛着の表現だ。しかしこの関係は血縁がないと形成されないというものではない。子供が実の親と離れた場合は分離不安症を患う。育児の専門家によると、分離不安症期間の2倍以上の時間をかけて愛情を注がなければ、その傷を癒やし養父母と安定した愛着関係を築くことができないという。養子縁組が遅れた場合は、より念入りに愛情を注がねばならないということだ。

■子どもが住みやすい国8位は韓国、日本は?

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