それから1年でソフトバンクグループを救ったのも結局はビジョンファンドだった。全世界のテクノロジー企業に対する投資が非対面・デジタル化というトレンドと重なり、巨大な利益となって返ってきたのだ。ビジョンファンドの投資企業の価値が上昇し、ソフトバンクグループの投資収益は前期の1兆4102億円の赤字から7兆5290億円の黒字へと劇的な転換を果たした。株価も1年間で2倍になった。
特に巨額を投じたテクノロジー企業が相次いで上場に成功し、投資成果が高まった。ソフトバンクは2015年と18年に総額3兆ウォンを投資し、韓国のインターネット通販業者クーパンの株式38%を取得した。今年3月にクーパンがニューヨーク証券取引所に上場したことで、ソフトバンクの持ち株の時価は約26兆ウォンとなった。7600億ウォンを投資した米最大のデリバリー業者ドアダッシュは昨年12月に上場した。ソフトバンクの持ち株の価値は投資額の13倍の10兆ウォンに達した。日本経済新聞によると、カーシェアリング業者である中国の「滴滴出行」、東南アジアのグラブなど非上場企業の評価額が急激に高まり、ソフトバンクグループの純利益が一気に数千億円膨らんだとされる。