中国テンセントを殴るインド、鼻血を出す韓国ゲーム業界

■韓国ゲーム業界に深く浸透したテンセント

 テンセントは今年だけでもロイヤルクロー、アンドユー、アクトファイブなど韓国の小規模ゲーム開発会社に数十億-数百億ウォンを投資し、各社の筆頭株主または2位株主となった。過去4年間新作がなかったネイバーの「ラインゲームズ」にも最近500億ウォン(約49億円、持ち株比率5.57%)を投資した。クラフトンの世界的人気作バトルグラウンドをテンセントが支配下に収めたように、これら企業が今後発売する新作にもテンセントの息がかかり、自由が利かない見通しだ。さらに、テンセントはネットマーブルの3位株主(17.55%)、カカオゲームズの2位株主(4.29%)の座を占めている。テンセントはモバイルゲーム市場が本格的に拡大し始めた2010年ごろから韓国のゲーム会社に対する投資を拡大してきた。

 テンセントの影響力を最も克明に示す例はクラフトンだ。2019年5月、バトルグラウンドの中国でのサービスが終了した日、テンセントは同ゲームをコピーした「和平精英」というゲームを投入し、既存のバトルグラウンドのユーザー、データをそのまま引き継いだ。クラフトンは中国市場を一夜にして奪われても、「両社の円満な合意による措置だ」とだけ説明した。しかし、韓国ゲーム業界からは「バトルグラウンドに許可証が下りず、他に選択肢がなかったはずだ」との分析が聞かれる。このほか、テンセントが昨年末、クラフトンへの出資比率を13.2%から16.4%に引き上げ、筆頭株主である同社のチャン・ビョンギュ議長と出資比率の差が1ポイントに縮まったことも要因として挙げられる。

■「アジア・パワー指数」2位は中国、韓国7位…インドは?

オ・ロラ記者
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