『私たちは統一世代』という本には、「(北朝鮮・平壌の)玉流児童病院は子どもの心臓病手術を3000件以上、すべて無償でしたというから、重病の家族がいるとお手上げの韓国の現実とは対照的だ」と書かれている。また、「金正日総書記の選択は、人民たちが指導者を失った悲しみを勇気に変え、金日成主席の志を継承するため、まい進することだった」「北の人々は、(北朝鮮側の江原道)洗浦郡に大規模牧畜団地を建設し、質の良い肉を存分に食べられるようになっただけでなく、新たな神話と誇りを作った」など、北朝鮮の宣伝メディアと変わらない記述が多数あることも分かった。『軍隊がなければ国が滅びるのか』『平和は初めてなので』など兵役拒否者が書いた本2冊も支援書籍リストに入れている。大学歴史学科教授だった丁慶姫議員は「左派寄りの歴史観と北朝鮮のニセの平和を児童・生徒に植え付ける本と教具を、国民の税金で購入して教育に使うのは深刻な問題だ」と指摘した。ソウル市教育庁は「多様な本や教具により平和・統一教育を支援するという趣旨で学校に選択権を与えたものだが、一部図書の内容に対する検証が不十分だった」「兵役拒否者の本などを支援書籍リストから外す」と明らかにした。